株式会社エフオン EF-ON

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BGOの見ちょくれ聞いちょくれ     ~苗の鉢上げ作業~

 今回は、大分県豊後大野市にありますBGO(=豊後大野)山林事業部からお伝えします。大分県南部に位置する豊後大野市は、全国ニュースでも放送される「最高気温が最も高かった市」によく登場するほど暑い街です。その暑さと戦いながら、林業(丸太生産・苗木生産・植林)と山林買取営業の業務を行っています。

 

 今回は、その中の苗木生産についてお伝えしたいと思います。BGO山林事業部では、広葉樹の大苗生産やスギ苗生産に取り組んでいますが、今まさにどんぐりの鉢上げ作業を行っています。今年の冬に種まきをしたどんぐりが、ぐんぐんと芽を出し大きくなってきたので、これからもっと大きく成長できるよう、ひとつひとつをポットへ移し替える作業を鉢上げといいます。

 

 ポットに移し替えればいいのね♪と簡単に思いがちですが、土を入れてトントンと空気を抜くことも、少しでも安定するようにギュッギュッと押さえることも苗にとっては良くないのです。その上、引き抜いた苗の根は光を浴びると数十秒で死んでしまうとか…ですので、すばやく移し替える必要があります。適度に土の中に空気を残しつつ、少しの力で苗を安定させる。苗の根にとって居心地の良いお布団を敷いてあげるイメージでしょうか?結構難しい作業です。

 

 

  この作業を地域の障がい者施設の方と協力して行います。ハウス内の作業はじわじわと熱くなり、少しずつ体力を奪います。1時間に1回は休憩を入れ、水分補給をしっかり行ってもらいながらの作業です。汗をかきながらもこつこつと丁寧に作業をしてくださる姿を見て、私たちもがんばろうという気持ちになります。1日に4時間、週3日行っていただき、1日約800本、2ヶ月で約1万本の鉢上げができました!

 

 

 こうして、ひとつひとつ鉢上げすると、枯れることなく元気に育ってほしいと願う気持ちが生まれます。そして、この1本1本が山に植えられ大きくなり、たくさんの緑となって陽の光を浴びながら風に揺られる風景を想像します。

 それまでには、あらゆる困難や課題にぶつかることと思いますが、ひとつひとつを乗り越えて、“森林を次代へ継承する活動”をこれからも続けていきます。

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