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知ってるようで知らない鳥のこと パート①
こんにちは!山林事業部本社です。
時には都会の喧騒から離れて、静かな自然の中でリフレッシュするのもお勧めですよ。
そんな静かな森の中でも、耳を澄ませば様々な音が聞こえます。
林業の現場ではチェーンソーの音が鳴り響き、川の音や風の音、
そして鳥の鳴き声がよく聞こえますよね。
このきれいな声はなんだろう?何だかうるさい声で鳴いてるなあ、これは…鳥?
なんて思うこともあるかもしれません。
ということで、今回は、森に住む鳥についてご紹介したいと思います!
鳥の鳴き声について
鳥の鳴き声には2種類あることを、皆さんはご存知でしょうか?
主に繁殖期である春~夏にかけて鳴く声を「さえずり」といい、縄張りを主張したり、メスにアピールをするために鳴きます。
繁殖期以外の時期に鳴く声を「地鳴き」といい、さえずりに比べて短く、地味な鳴き声が多いです。
小型の鳥はさえずることが多いですが、大型の鳥は地鳴きとあまり区別されていないようです。
森で出会える鳥たち
実際にはどんな鳥が森に住んでいるのでしょうか?
代表的な鳥たちを紹介したいと思います!
★★☆☆☆(出会えたらラッキー度★2つ)
・ウグイス
皆さんご存知の通り、「ホ~ホケキョ!」ときれいな声でさえずります。一方で、地鳴きは「チャッ」と鳴き、意外と地味です。
声を聴いたことはあるけど、その姿を見たことのある方は少ないのではないでしょうか?
恥ずかしがり屋のウグイスは、草やササ、藪の中にいることが多く、あまり姿を見せません。
スズメと同じくらいの小型の鳥で、見た目は暗い黄緑色をしています。
★★☆☆☆(出会えたらラッキー度★2つ)
・メジロ
透き通った、高く細い声で鳴きます。
「チーチュイチュイーチュイ」とさえずり、「チュイ」「チー」と地鳴きします。
街中でも、少し自然のある場所では出会えるかもしれません。
花の蜜や果実が好きなので、椿や梅、桜の木で目にすることが多いです。
体の色は明るい黄緑色で、目の周りが白色のため、メジロと呼ばれています。
「ウグイス色」と聞くと、メジロの色をイメージする人もいるかもしれませんが、実際は暗い黄緑色のウグイスの体の色を指しています。
★★☆☆☆(出会えたらラッキー度★2つ)
・ヒヨドリ
一年を通して、「ピィー!ピィーヨ!」と甲高い声で鳴いています。
ハトよりは小さいですが、体が大きく、灰色の鳥で、街中の公園などでも見つけやすいです。
果実が大好きなので、実のなっている木を探してみるといいかもしれません。
★★★☆☆(出会えたらラッキー度★3つ)
・ヤマガラ、シジュウカラ(カラ類)
↓ヤマガラ
↓シジュウカラ
ヤマガラやシジュウカラは混群(何羽も集まって行動すること)を作っていることが多く、そのためカラ類と呼ばれることがあります。
「ツピツピツピツー」と高い声で連続してさえずるシジュウカラは、公園でもみることがあります。地鳴きはマシンガンのように、「ジュクジュクジュク」「ツピィ」と鳴きます。
黒と白のツートンカラーと、首の黄色がアクセントで、喉からお腹にかけて、ネクタイのように黒い模様が入っているのが最大の特徴です。
一方、「ツー、ピー、ツツピィー」と少し鼻にかかった声でさえずるヤマガラは、森に行かないと見ることができません。地鳴きは「ビィービィー」と少しうるさいです。
体は明るいオレンジ色で、他のカラ類と比べても警戒心が薄いのか、意外と姿を見せてくれます。
★★★★☆(出会えたらラッキー度★4つ)
・エナガ 、シマエナガ
↓エナガ

↓シマエナガ
みんなのアイドル「シマエナガ」は北海道のみに生息しており、本州では「エナガ」と呼ばれています。
姿はほぼ同じですが、エナガの方は目の上にキリっとした黒い模様があるため、少し印象が違うかもしれません…
体が小さいので見つけにくいですが、カラ類と集団行動していることが多いため、鳥の群れの中に紛れているかもしれません。
かわいらしい見た目とは裏腹に、鳴き声は「ジュリ、ジュリ」「チリリ」とかなり地味で、さえずりも知られていません。
★★★★☆(出会えたらラッキー度★4つ)
・カケス
カラスの仲間で、体が大きく、頭の良い鳥です。
森の中では「ジェーィ」と大きな声で鳴くため見つけやすいですが、警戒心が強いため近付くのは難しいです。
どんぐりを被ったような頭と、羽にある青い筋のワンポイントがきれいで、意外とファンの多い鳥です。
また、どんぐりを隠したり、鳴きまねをすることも知られています。
★★★★★(出会えたらラッキー度★5つ)
・アオゲラ
キツツキの仲間で、ヒヨドリよりも若干大きい鳥です。
「アオ」と名前が付いていますが、実際は黄緑色に近い色をしており、頭が赤いのが特徴です。
「ピョー、ピョー、ピョー」と、高く大きな声でさえずるため、遠くにいても分かりますが、姿が見られるのはかなり稀です。地鳴きも特徴的で、「ケッ、ケッ、ケッ」と鳴きます。
また、キツツキならではの「ドラミング」と呼ばれる音を鳴らしながら高速で木をつつきます。これは、木の中にいる虫を探したり、さえずりのようにメスにアピールしたり、縄張りを主張したりするためです。
今回は森に住む鳥について紹介をしました。
鳥のいる森の中で働いてみるのもいいかもしれません。
東京本社でも何だか鳥の鳴き声が聞こえる気がします…
また、エフバイオスでは鳥の好きな広葉樹の苗を育てたり、効果的な天然更新の方法も研究しています。
これからも、スギやヒノキだけではない、多様な樹種の植林に取り組んで行きます。