COLUMN山林にまつわるコラムを発信します
エフオンの森
エフオングループは北関東から九州まで、約60か所、計4,100ha※1の社有林“エフオンの森”を保有・管理を行っています。エフオンの森にはスギやヒノキだけではなく、ケヤキやカツラなど様々な種類の木があります。様々な樹種から成り立つ森は、木材を安定供給するだけではなく、生物多様性に富み、国土保全、水資源涵養など多面的な機能を果たします。
また、エフオンの森は年々拡大しており、順次調査・解析を行っています。2021年10月時点での社有林情報については、下記の通りです。
脱炭素社会への取り組みとして
エフオングループでは、社有林のうち、ほぼ全域をドローンで計測し※2、森林の三次元データを取得しています。さらに、定期的に資源量調査を実施することにより、正確な材積量※3を推定するとともに、二酸化炭素の吸収・固定量を算出※4する取り組みを行っております。
エフオングループの社有林が、一年間に吸収する二酸化炭素は約10,000 t-CO2と推定され、世帯当たりの電気の使用を伴うCO2排出量の約5,500世帯分※5に相当します。
また、J-クレジット制度に則り、伐採および植林による影響を考慮した吸収量は約3,000 t-CO2※6と推定されます。
炭素固定とは
木は、光合成により、主に二酸化炭素(CO2)の形で存在する炭素(C)を有機物質の形に変換して幹や根、枝葉に取り込み成長します。木も人間と同じように呼吸を行い、酸素を吸収し二酸化炭素を放出しています。光合成に使われる二酸化炭素量は呼吸から出る二酸化炭素量よりも多く、差し引きすると二酸化炭素を吸収していることになります。その差分のこと炭素固定といいます。
<脚注>
- 数字は2023年2月時点のもので、非森林を含む
- ドローン実測調査を複数回実施していない地点は、既存情報を用いて値を推定
- 推定結果は誤差を含むもので、実際の数値とは異なる
- CO2計算は日本国温室効果ガスインベントリ報告書を参照
- 世帯当たりの年間電気消費に伴うCO2排出量1.8t - CO2として計算
(数値出典:環境省<令和元年家庭部門のCO2排出実態統計調査の結果(https://www.env.go.jp/)) - 算定期間は2021年4月~2022年3月