
酪農業から林業への転職。そのきっかけは?
前職は那須の牧場で家畜を相手にする酪農業に勤しんでいました。仕事の幅も広く、やりがいも感じていましたが、シフト制で不定期休み、朝は4時前起床の18時終わり。そんな生活は将来を考えると長く続けることに不安があり、転職を決意しました。前職のおかげで自然の中で仕事することも身体を動かすことも好きになったので、抵抗は全くありませんでした。
エフバイオスの掲げる環境配慮や自然を育てるという理念にも共感し仕事へのモチベーションがあがりました。
前職と比較するとワークライフバランスが良く、とても働きやすい環境です。
雨の日は本来の野外作業ではなく、デスクワークを行います。
エフバイオスで働いて感じたこと、または成長したことは?
主に植栽を担当していますが、山の斜面が思ったより急で驚きました。最近はそんな環境にも慣れてきました。仕事のやりがいは増しています。木の世話をして、たくましく成長する姿を見ていると、自分自身どんなことにも前向きに取り組めるようになったと思います。
木が立派に育つ様子は素晴らしいです。植える場所や下刈りの状況によって成長の仕方が全然違う事は驚きましたし、真っ直ぐに木が成長しているのは、諸先輩方が手間暇かけて森を育てているからだと知りました。木の成長は森として認識できるようになるには50年、60年の年月が必要です。1世代だと分からない変化なので、いつか将来孫に森を見せて、「おばあちゃんがデザインした森だよ」と話せたら素敵だなと思います。女性が少ない業種なので、今のところ壬生の職場に女性は私一人ですが、この取材をきっかけに女性の応募が増えると良いなと思っています。

今後取り組んでみたいことは?
来年重機の免許を取得する予定であり、今後は、苗木を運んだり、残材回収を重機で行うことで、作業の効率化を図っていきたいです。また、ドローンによって測量や除草剤の散布を行い、人件費削減と危険作業を減らせるようにしたいと思っています。
植栽作業の年間スケジュールは?
春に植栽、7~9月の夏は雑草を刈る下刈りという作業、秋には再び植栽をして、冬は地拵えと言って、苗木を植える準備のための土地づくりを行います。植栽は1日に大体300~400本、少ない時は200本程度、過去最高だと500本ほどを植栽したことがあります。苗を等間隔にきれいに植えられると達成感があります。山という図面に森をデザインしているという感覚です。
夏は雑草が成長するスピードも早いのですが、苗木が育つのも早いので、日々大きくなる苗木を見るのは嬉しいです。
地球環境のために役に立っているかなと思うので、とてもやりがいを感じる仕事です。
その他は、植栽する場所の測量を行い、面積から苗木を何本植えるか算出しています。面積によって苗木の発注本数が変わってきますので、測量はとても重要な作業となります。
1日の作業の流れと仕事内容を教えてください
朝は5時頃に起床し、6:30頃に事務所に集合しています。事務所から現場に社用車で向かいます。現場では8時から作業開始です。17時に終業し、帰宅後22時には就寝しています。残業はありません。気温の高い夏は7時に現場入りして16時に終業しています。
現在は、1年前に苗木を植えた場所で下刈りの仕事をしています。シカに苗木を食べられないよう、忌避剤散布も大切な仕事です。苗の一部を食べられても別のところから横に成長していくこともありますが、綺麗にまっすぐ育たないと木材としての価値も下がってしまいます。だからこそ真っ直ぐ立派な木に成長させるために、しっかり手間暇かけて手入れをしないといけないなと思います。リュックからはみ出るくらいのサイズの苗木(約15㎏)を現場まで運ぶのは少し大変です。

林業を目指す方々へ
職場の平均年齢は最近若くなりました。働きやすいし、勤務環境はとても良いと思います。林業グループの人は見た目がちょっと怖く見える人もいますが、性格はみんなとても優しくて気さくに話しかけてくれますし、質問にも丁寧に答えてくださいます。
仕事をしながら運動ができるから健康にも良いです。自然の中で気持ちよく仕事ができて、鳥のさえずりにも癒されます。少しでも林業に興味がある女性には絶対おすすめです!ジムに通わずとも鍛えられるので、たくさん食べても体型維持できますよ。(笑)


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