株式会社エフオン EF-ON

川越友夢

INTERVIEW

新卒で入社し、林業のいろはを学びながら様々な業務にチャレンジしている川越さん。
エフオンの未来を支えるホープとしてたくましく成長を続ける彼に、
入社の決め手や林業グループの印象、これからの目標などを聞いた。

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林業の世界に飛び込んだきっかけは?

父親が森林管理署に勤めていて、小さい頃から山を身近に感じる環境で育ちました。自然と林業の仕事に興味が湧いて、高校や大学も林業系の学校を選択。事務仕事のようなじっとしている仕事は性に合わなかったこともあります。

エフバイオスに入社を決めた理由は?

いくつかの林業事業体を見比べたなかで、一番働きやすそうだと感じたのがエフバイオスでした。安全面に力を入れていて休みが多くとれそうだったし、給与面も悪くないのが決め手でしたね。

普段のお仕事の内容を教えてください。

メインの仕事は伐倒です。1日100本伐るという目標を達成したので、次は平均して100本伐れるようにスピードアップしていきたいと思っています。でも、なかなか思うようにはいかないですね。傾斜のきつい場所だとやりづらいし、前日が雨だと地面がすべる。木の傾きが倒したい方向と逆だと、楔を打ち込んで起こしながら倒さないといけないので時間がかかることも…。とにかく経験を積むしかないと思って頑張っています。
また、伐倒後の木を重機で運んでもらうために、ワイヤーを引っ掛ける作業もやりはじめました。学校では木を伐る練習しかしたことがなかったので新鮮。新しいことを覚えるのは大変ですが、その分やりがいも大きいですね。

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心がけていることはありますか?

まだ現場でできることが少ないので、自分にできることは責任をもって行うようにしています。
例えば、朝、無線やドリンクの準備をしたり、仕事終わりに道具の充電をすることも大事な役割です。雑務に思える事前準備ですが、山では命をつなぐものなのでおろそかにはできません。
先日、先輩が重機の鍵を積み忘れていたのに気づき、回収して、その日現場に行く車の中に積んでおいたところ珍しく褒めてもらえました。会社から現場までは片道30分以上。重機の鍵を取りに戻るだけでかなりのタイムロスになり、その日の段取りがすべてくるってしまう。本当にちょっとしたことですが、些細なことでも気づけるようによくまわりを見て、自主的な行動ができるように心がけています。

お仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか?

まかされた範囲の伐倒とワイヤー集材が終わり、山の中がすっきりキレイになるたびにやりがいを感じます。昔から体を動かすことが好きで、開放的に生きたいと思っていたので、自然にふれあえるこの仕事は天職。仕事をして、お昼ごはんを食べて、昼寝しているときが一番幸せです。ぐっと伐倒にのめりこんだ後、脱力してただ目を閉じる気持ちよさは何ものにも代えがたいですね。現場によっては街、山、空の壮大なパノラマを眺められるすごく景色のいい場所も。体を動かし汗を流すからか、ストレスもまったくないんです。

これから挑戦したいことは?

現場では最初に伐倒を経験し、次に重機を使った木材の運搬、整地、そしてまた伐倒という段階をふんで仕事を覚えていきます。私はまだ伐倒をやっている段階ではじめの部分しか知らないので、早く重機に乗れるようになりたいですね。林業全体の流れを経験することで目線が変わり、これまでよりも段取りよく仕事ができたり、意思疎通が図れるようになると思うので。先輩たちにもよく「周りを見ろ」と言われます。どんどんいろんな仕事にチャレンジして視野を広げていきたいです。

職場の雰囲気はどうですか?

最高です!先輩たちは面倒見がよくて面白い人たちばかり。私が最年少で、上は父親くらいの年齢の方もたくさんいますが、みんな仲がよくて働きやすいですね。わからないことがあればすぐに教えてもらえるし、危ないことがあれば先輩が対応して終わるだけでなく、なぜ危ないのか理由もきちんと説明して理解させてくれる。林業の基礎を身につけ、成長していける最高の環境だと思います。

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この会社に入ってよかったことを教えてください。

安全面に気を使ってくれているところですね。同じ林業の道に進んだ大学時代の同級生に話を聞くと、エフバイオスのよさを実感することがたくさんあります。たとえば、山には携帯の電波が入らないので、一人で伐倒していて何か危険があっても助けを呼べない。だから、無線がすごく大切なのですが、友人の話では無線はもちろん、伐倒に使う道具も自分で用意しないといけないそうで、うちのように全部支給してくれる会社は珍しいんだと知りました。ありがたいですよね。社員を大切にしてくれていると感じます。

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休日の過ごし方は?

フットワーク軽く、目的を定めずにいろんなところに出かけるのが好きなタイプ。林業では珍しい週休2日制の会社でしっかり休みがとれるので、ブックカフェに行ったりお寿司を食べに行ったりと自由に楽しめています。会社の仲間と温泉に行くこともありますよ。あと、私は山形出身で社宅住まいなのですが、安い家賃で申し分のない広さの家に住めているので、家でごろごろするのも好きです。

東野哲司

INTERVIEW

温泉旅館の仲居や宅配ドライバーなど、まったく別の業種から林業の世界に飛び込み、
今では伐倒から集材、搬出、作業路の整備まで幅広い業務をこなす東野さん。
林業のどこに面白さを見出したのか。やりがいや難しさを聞いた。

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異業種からの転職ということですが、エフバイオスに入ったきっかけは?

当時は「これができます」と誇れるものがなくて、手に職をつけたいと考えたのがきっかけです。そこで思いついたのが一次産業。農業は実家がやっているし、酪農は命を預かる仕事なので休みがない。林業ならいろんな資格もとれるし、スキルアップができていいなと思ったんです。誰もやっていない仕事がしたかったので、エフバイオスの「新しい林業のやり方をこれから見つけていく」というチャレンジ精神に惹かれて応募を決めました。

資格などはどうやって取られましたか。

まったくの素人だったので、はじめに林業アカデミーというところに 1 年間通ったんです。伐倒や草刈りなど基本的なことを学び、刈払機、チェーンソー、走行集材、車両経営、玉掛、小型クレーンなどの必要な資格はそこで全てとりました。

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実際の現場に出られてどうでしたか。

アカデミーとはまったく違いましたね。チェーンソーの使い方など基礎的なことはアカデミーで学べたのですが、ただ伐 ( き ) り倒すだけなら誰でもできるんです。でも、現場ではそれだけじゃ通用しない。伐倒、集材、造材、搬出という流れがあるので、いかに後の作業をスムーズにできるか考えながら動くことが大事。集材用の重機の位置をみて、集材しやすい方向に伐り倒すにはどうしたらいいだろうと、けっこう頭を使っています。

奥が深いですね。

そうなんです。伐倒や重機など初めてのことが多く四苦八苦しましたが、幸い豊後大野は他の拠点から人が研修にやってくるくらい林業のレベルが高いんです。10 年以上キャリアを積んでいる伐倒の達人たちに直接教われる環境のなか、わからないことはその場で聞く、無理はせずアドバイスをもらってから行動するといったことを繰り返して、日々技術を磨いています。朝、その日の段取りを全員でミーティングして、人の配置や状況を確認しあうのもスムーズな作業のために欠かせません。

伐倒は思い通りにいきますか。

そこそこ狙い通りにいきます。でも、絶対ということはありません。木が立っている場所の傾斜や天候によって、いつもと同じように伐っていても、まったく別の方向に倒れてしまうこともあります。特に、風が強い日が大変。根本のほうは揺れていなくても、上のほうが大きく揺れていて、自分のほうに倒れてきたこともありました。経験を積むうちに、これは危ないなということもわかってくるようになりましたが、伐倒の仕事は安全管理がなにより大切。同じ現場・同じ木はふたつとないという思いで、1 本 1 本真剣に取り組んでいます。

また、チェーンソーのパフォーマンスを最大に保つために、道具の手入れも大切にしています。ヤスリを使ってチェーンソーの刃を研いでおくかどうかで、木を伐るスピードが圧倒的に違うんです。

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自分の中で成長を感じる部分を教えてください。

失敗から学んだことを実践できている時に成長を感じます。当初に比べると、落ち着いて仕事ができるようになりましたね。例えばですが、伐倒するときに、丸太の 1/10 を切り残してツルと呼ばれる部分をつくります。ツルが蝶番の役目を果たして木の倒れる向きや速度をコントロールできるのですが、最初のうちは数を伐らなければいけないという焦りがあって、楔を打つのを省いたりしていたんです。そうすると、本来残すべきツルをぶつっと切ってしまって木が思わぬ方向に倒れたり、チェーンソーが挟まれてしまったり…。生産性を考えていたつもりが、リカバーするために重機を出すはめになって、逆に手間を増やしていました。そんなことを経験して、今は原点に戻って伐ることを大切にしています。ほんの数秒の違いですが、そのひと手間を徹底することで生産性もアップし、事故の危険も減ったと思います。

仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか?

自然に囲まれながら思いっきり体を動かして働いていることに充実感を感じます。それから、ただ伐っているだけに見えるけど、1本1本違う木をどう伐ってやろうかとか、この現場をどう攻略しようか考えたりするのも林業のおもしろいところですね。そんな日々の満足感を積み重ねていくのもやりがいになっているのだと思います。それでも、10kg ちかくある機材を担ぎながら山に入っていくので体力的にきついと思うこともあります。そんなときはお腹がすくのが特に早いですね。今日なんて、お弁当とホットドッグをお昼に食べて、15 時頃にはもう腹ペコでした(笑)。

これから挑戦したいことは?

チェーンソーだけではなく、もっといろんな重機を扱えるようになって集材や造材作業にも挑戦したいですね。小さい重機で大きな木材を動かしているのはかっこいいですし、先輩たちが重機のアームを自分の手みたいに動かしているのを見ると、やっぱりすごいなと思います。それから、いろんな工程を自分で経験することで、次の作業や仲間のことを考えた伐倒の仕方ができると思うんです。伐倒の方向を工夫したり調整したりとか。自分はやって覚えるタイプなので、どんどん挑戦していきたいですね。

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林業グループの働きやすさはどうですか?

エフバイオスに勤めるまでは、有給休暇を使ったことがありませんでした。「休みをとってください」と言われたのは初めてで驚きましたね。有給休暇だけでなく、夏季休暇やリフレッシュ休暇もきちんととれるので、急な用事ができたときにも助かっています。伐倒して体を動かして、休みの日は家でゆっくり体をやすめたり、趣味の食べ歩き旅行に行ったり。けっこう健康的だと思います。

吉田康太

INTERVIEW

発電用燃料の確保に向け、社有林拡大のための山林購入営業をおこなっている吉田さん。
山林の選定から調査、査定、購入まで幅広い業務を手掛けながらも充実したプライベートを過ごす彼に、
仕事の面白さやワークライフバランスのよさを聞いた。

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入社するまでのご経歴は?

人と接することが得意で、長らく営業の仕事に携わってきました。不動産営業を経て、生命保険の営業をしていましたが、完全歩合制で自営業のような働き方をしていたため休みがほとんどなく、休みがあっても常に仕事のことを考えているような状況でした。心が休まらない感覚があり、プライベートの時間がほしいと思ったのが転職を決意したきっかけです。

エフバイオスの求人に応募された理由は?

私はこれまで不動産営業で土地建物の売買仲介と、生命保険の営業で相続税対策の提案をおこなっていました。山林の売買は土地という不動産の売買であることと、山林所有者は年配の方が多く、ほとんどが相続に関して問題を抱えていることから、これまでのキャリアを最大限生かせる仕事だと思ったのが理由です。また、山を買うという仕事自体に大きく興味をそそられたのと、裁量権が大きいということも魅力でしたね。

普段のお仕事の内容を教えてください。

航空写真などを使って購入したい山を探し、法務局で所有者を調べて査定させてもらえないか交渉します。OK がもらえれば、実際に現地を歩いて立木の種類や質、量、地形などを調査。並行して土地の権利に関する調査も進め、見積り金額を算出して所有者に売却いただけないか交渉し、売却が決まれば契約書類などを作成するというのが一連の流れです。

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どんな苦労がありますか?

同じ大分県でも方言に地域差があり、地元出身の私でもうまくコミュニケーションがとれないことがあります。特に電話だと表情やジェスチャーが見えないので苦労しますね。あまり質問しすぎても話が進まないので、わからない方言があれば後からインターネットで調べたり、上司に業務報告の際に一緒に聞くようにしています。だいぶ理解できるようになってきましたが、気持ちよく話をしている山主さんに水を差すことはしたくないので、まだまだ勉強中です。

お仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか?

田舎って少し閉鎖的なところがあるので、外からくる人に対しての警戒心が強い気がします。でも、面談を重ねて何度もお会いし、信頼関係を深めていくうちに、「上がっていきなさい」と声をかけてくれたり、お土産をもたせてくれたり、だんだんと心を開いてくれるように。最終的に、「吉田さんにすべておまかせします」と言っていただけたときは大きな喜びを感じますね。はじめは怖い印象だった人も懐に入ると本当にやさしくて、仕事とは関係ないことでも親身になってくれる。また、たまたま知り合った地元の方が山主さんとつながっていて紹介してもらえることもあったりと、仕事とプライベートがうまくつながっていく田舎ならではのよさを感じています。

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これから挑戦したいことは?

今はまだ山林の購入業務しかやっていないので、実際の現場を見に行って林業の施業の知識を深めていきたいです。トラックがこの狭さの道までなら通れるんだとか、木を伐るのにこれくらいのコストがかかるんだとか、山に入らないとわからないことがあります。現場の方たちとも、もっとコミュニケーションをとって深い話ができるようになりたいですね。

職場の雰囲気はどうですか?

事業所の垣根がなく、みんなが協力して仕事を進めていくところがすごくいいですね。また、自発的なチャレンジを歓迎する雰囲気があるので、前例がないことでも挑戦させてもらえます。上司の経験上、失敗するだろうとわかっていることでも、「自分で考えてそれが最適だと思うならやってみたらいいよ」と、身をもって体験させてくれます。たまに「俺だったらこうする」と一言ヒントを出してくれることもありますが、あれしろこれしろと指示されることはほとんどありません。成長につながる職場だと実感しています。

働きやすさはどうですか?

保険の営業をしていたときは、お客様が現役で働かれている世代だったので、夕方や土日に仕事が入ることが多かったのですが、多くの山主さんは昼間にお会いすることができるので時間に振り回されることがなくなりました。どうしても勤務時間外にしか商談できないという場合はフレックスをうまく活用しています。入社してまだ日は浅いですが、休みがとりにくいといったこともなく、残業もないので、仕事とプライベートの切り替えは完全にできていると思います。趣味に費やす時間が圧倒的に増え、毎日楽しいので時間が過ぎるのがあっという間。最近の口癖は毎週木曜の仕事終わりに、「もう明日金曜なんですか。早いですね」と上司に言うことです(笑)。

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増えた余暇の時間でどんな趣味を楽しまれていますか?

ここ最近は、大分駅から車で 10 分ほどの場所に古民家を借りて遊び場にしています。山に囲まれていて人もあまり来ないので、念願だった養蜂にチャレンジしているところ。かわいいんですよ、ハチが。営業先でいただいた渋柿で干し柿をつくったり、母親がヤギ乳を絞ってチーズを作りたいというのでヤギを飼いはじめたり、やることがたくさんあって飽きません。ほかにも、釣りやスキンダイビング、バンド活動にもハマっています。体が動くうちにいろいろ挑戦したいですね。

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EF-ONグループの山林事業部 EF-ONグループの山林事業部

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