株式会社エフオン EF-ON

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Forest Management

森林経営を通じて、
様々な社会課題解決への貢献を

01.森林と対話する

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日本は森の国です。私たちは、遥か昔から森に寄り添い生きてきました。
国土の2/3を占める豊富な“森林資源”は戦後復興と高度経済成長期を支え、今日の私たちの生活の基盤を築きました。この大切な資源を守りながら使い続けるためには、山の資源を測り、正しい価値を知ることが重要です。エフオングループは、定期的に山の調査を行い、モニタリングし続けることが、森の国である日本の資源を守る第一歩だと考えています。

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山の資源量の調査は、毎木調査とプロット調査に大きく分けられます。
毎木調査は、山にある対象とする立木の種類・高さ・直径を計測することにより、山が持つ資源量を高精度に把握できます。
一方、プロット調査は、対象とする立木の一部を計測することで、統計的に資源量を推定します。毎木調査と比較すると、精度は劣るものの、より広範囲で資源量を推定することが可能です。
これら現地で行う調査は、高精度に山を計測・推定できます。しかし、人による調査のため、安全面の問題、調査範囲が限定されることや定期的な調査が難しいことが課題となっています。

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より広範囲の森林の資源量を効率的に調査するため、リモートセンシングと呼ばれる技術を活用しています。
リモートセンシングとは、カメラやレーザースキャナなどのセンサを用いて観測したデータを解析し、離れた場所から対象物に触れることなく形状や性質を計測する技術です。センサを搭載するプラットフォームは人工衛星・航空機・車両・ドローンなどがありますが、森林調査においては、任意のタイミングで計測でき、高精度なデータを広範囲に取得することが可能であるという点からドローンが最適であると考えています。また、空中から観測したデータだけではなく、地上での実測調査、レーザースキャナなどでセンシングしたデータを併せて活用することにより、高精度に資源量を推定することが可能となります。
エフオングループは、日々進化し続ける最新の技術を積極的に取り入れ、効率的かつ高精度な資源量調査を行っています。

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  • ドローンを用いた
  • 資源調査。

ドローンに搭載したカメラから得られた平面(2D)の空中写真画像からSfM(Structure from Motion)を用いて、山の三次元(3D)モデルを作成することが出来ます。
その三次元モデルデータを深層学習(Deep learning)や地理情報システム(GIS:Geographic Information System)を用いて解析することによって、木の位置・高さ・種類・本数・面積などを算出し、山の資源量を推定しています。
また、ライダー(LiDAR:Light Detection and Ranging)と呼ばれる、パルス状のレーザー光を対象物に照射し、その反射時間から距離を算出する技術を用いた、地表面の高さや樹高の計測にも取り組んでいます。
エフオングループは、所有する森林のほぼすべてを三次元計測しており、それらのデータは、資源量の算出だけではなく、施業計画の策定、既存の作業道の抽出、新規設計などにも活用しています。

深層学習と地理情報システムにより解析

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エフオングループでは、山の成長を知るために、ドローンによるモニタリングを行っています。
定期的なモニタリングから成長量を算出し、山全体、ひいては一本一本の木がどの程度成長しているかを把握します。木は光合成によって成長する際、大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収し、幹や根、枝葉に炭素(C)を蓄え、酸素(O)を大気中に放出します。つまり、木の組織中に炭素を固定し、大気中の炭素を減らす効果があり、地球温暖化を防止する機能を持っています。
山の成長量を計測することは、二酸化炭素の吸収量・炭素の固定量を知ることでもあるのです。
(※エフオングループ社有林の二酸化炭素吸収量はこちらです)

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