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木が空を飛ぶ!?架線集材
こんにちは。和歌山県新宮市にある新宮山林事業部です。
新宮では4月より架線集材の現場が始まりましたので、今回はそちらをご紹介します。
突然ですが・・・
皆様は、切り倒した木をどうやって集積場まで運んでいると思いますか?
エフバイオスでは2つの方法で木を集積場まで運んでいます。
まず1つ目は、車両系の重機を使用した運搬方法です。山の中に作業道を作り、フォワーダと呼ばれる集材専用の重機や小型のトラックで運搬します。
写真の重機がフォワーダです。運転席の後ろにあるクレーンで木を積み込んで、集積場まで運搬します。
もう1つの集材方法が、山の中に張ったワイヤーロープで木を宙づりにして集積場まで運ぶ「架線集材」と呼ばれる方法です。
架線集材は、急峻な山や入り組んだ地形の山で、作業道を作ることが難しい場合に有効な集材方法です。
新宮では主に車両系の方法で集材していますが、タワーヤーダや機械集材機などを導入して、架線集材にも挑戦しています。
左の写真がタワーヤーダで、右の写真が今回ご紹介する現場で使用している機械集材機です。
まず、架線集材の準備として、山の中にワイヤーロープを張り巡らせて架線集材システムを作ります。
この作業は非常に高度な技術を要するため、地元の熊野川町森林組合様に依頼し、
自社の作業員も一緒に勉強させていただきながら、システムを構築しました。
架線集材システムが完成すると、あとは切り倒した木にワイヤーをくくり付けて、
集材機で集積場まで引き上げる作業に移ります。
架線集材は、伐倒した場所から集積場まで一気に集材できるため、車両系の集材方法に比べて、
集材時間が省略されるため、コストの低減や作業効率の改善が期待される集材方法です
太い木だと1本、細い木だと一気に2~3本吊り上げることができるそうです。
初めて架線集材の現場を見た際、木が空を飛んでいる!?とびっくりしました。
一度、架線集材システムを構築できれば、後の集材作業のスピードはとても速く、
今回の現場のように急峻な地形の山だと、架線集材は最適な集材方法だと感じました。
今後は、自社で架線集材システムを構築できるように、
日々みんなで勉強して技術力を上げていきたいと思います!
以上、架線集材の様子をお届けしました!