株式会社エフオン EF-ON

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Forest Management

森林経営を通じて、
様々な社会課題解決への貢献を

02.次代へ守り継ぐ

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日本には、自然によってつくられた天然林と、人が植え育ててきた人工林があります。
どちらの森林にも豊富な資源があり、木材は素材や燃料として供給されます。それだけではなく、木には山の地形を維持したり、雨を大地に貯留させ水源の涵養を担ったりと、人々の暮らしを守り、豊かにする大切な役割があります。次代へ山の価値・役割を損なうことなく託すために、適切な管理・手入れを行い、守り続けることもエフオングループの使命だと考えています。

  • 林業の生産過程。
地拵え

地拵え

伐採後の林内に残置された枝葉や雑草などを刈り取り、苗木の植え付けに備えます。日本は急峻な地形が多く、伐採時に搬出されなかった残材を利用し階段状に地拵えが行われることもあります。

植林

植林

適地適木の考えに基づき、樹種やその特性、組み合わせを考慮しながら植栽を行います。ほ場で育てた苗を植栽する方法、林地に直接種を播く方法や、挿し木をする方法などで再び森林に戻します。

獣害対策

獣害対策

森林にはシカやイノシシ、ノウサギなど様々な動物が生息しています。防護柵やネット張り、忌避剤を散布することで、野生動物による食害や、剥皮による被害から木の成長と形質を守ります。

下刈り

下刈り

苗木の成長が妨げされないよう、周囲の雑草や灌木を刈り払います。真夏に行うことが多く、苗木が覆われないようになるまで定期的に行う必要があり、林業で最も体力を要する作業の一つです。

ツル切り

ツル切り

木の成長を妨げるツル性植物を取り除く作業です。ツルにより苗木が覆われると、光合成を阻害され、成長が妨げられます。また、ツルが巻き付くことで、幹が変形し、材の価値を著しく損ねる原因となります。

除伐

除伐

樹木の生育を妨げる雑木や形質の悪い樹木を選定し伐採します。森林保全や景観のために混交林とする場合や、生産を目的とした樹種以外であっても、優れた材としての成長が見込める場合は残すこともあります。

枝打ち

枝打ち

価値が高いとされる無節材をつくるため、立木から枝葉を切り落とします。また木の成長を抑制し、年輪の詰まった材や梢端から根元までの太さに差が少ない材に形質を整える効果もあります。

間伐

間伐

立木の保育と成長を促進させるため、密集度合に応じて木を間引いて伐採します。下層植栽の光環境を改善し土壌の流出を防止する効果や、風通しを良くし病害虫の発生を低下させる効果もあります。

主伐

主伐

立木を木材として利用するために伐採し、製材所や市場へ運搬します。建築用材としての品質が保てない場合はチップに加工し木質バイオマス発電へ利用するなど、余すことなく利用します。

地拵え

地拵え

再び森に戻すため、木を伐採した後に残った木の根や枝葉などを片付け、土地を整理します。

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基本的に木は自然の力によって成長しますが、質の良い木材として収穫するためには、長い時間をかけ手入れを行う必要があります。
エフオングループでは社有林の面積や樹種、材積だけではなく、いつどのような手入れを行ったかをクラウドシステムで記録することにより山の状態を把握し、適切な管理を行っています。

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かつて、戦後復興のため木材需要増や、高度経済成長に伴い、林業が盛んな時代がありました。
需要に対応するために拡大造林政策がとられ、スギなどの単一樹種の一斉造林が奨励されましたが、木材の輸入自由化による安い外国材の流入により、国産の木材の需要が落ち込み、採算が取れず、放置林といわれる管理しきれない森林や、主伐後の再造林がなされないまま放棄され、手入れの行き届いていない森林が増大しています。
エフオングループは、山林を集約し効率化を図るなど、様々な工夫を凝らし、地域の森林・林業を支え、中核となる自伐林家として挑戦し続けています。

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